ホンダの若きエース!菅野勇希さんが語る自動運転車開発の仕事

みなさんにとってのヒーローは誰ですか?

人によってヒーローの定義はそれぞれですが、PSYGIGにとってのヒーローはエンジニアです。普段から乗っている車も、困ったことがあったらすぐに検索して解決してくれるスマートフォンも、遠くにいる大切な人のもとへと運んでくれる飛行機も、今後の活用が注目されている人口知能ロボットも... 普段の生活ではあまり意識することはないかもしれませんが、わたしたちはエンジニアリングの恩恵をたくさん受けています。

 

アイディアを形にすることで人類のこれまでとこれからを創るエンジニアの仕事を1人でも多くの方に知っていただきたいと考え、インタビュー特集を開始することにしました。

 

記念すべき1人目は、圧倒的な技術力で国内外に名を馳せるホンダの自動運転車プロジェクトで活躍するエンジニア、菅野勇希さんです!

 

 

本日のエンジニア『菅野勇希さん』

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PROFILE|菅野勇希さん

本田技術研究所(宇都宮)で自動運転車プロジェクトに携わる。
兵庫県出身、栃木県在住。
幼いころからものづくりが好きだったと語る菅野さん。ものづくりへの情熱から、大学・大学院ではロボット工学を専攻。ホンダを選んだ理由は、技術力に注力しているからとのこと。自動車だけでなく、ロボット、草刈り機など、たくさんのモノを開発しているホンダでものづくりに携わりたいと入社を決意し、現在は自動運転車プロジェクトでセンサー開発のチームにいる菅野さんに、仕事の魅力と今後の展望についてお聞きしました!

 

自動運転エンジニアの仕事とは?

私は本田技術研究所にある自動運転車専門のR&Dチームで、センサー開発に携わっています。
私の主な仕事は、自動運転に必要なセンサー仕様を検討し、それらを満足するセンサーの開発をサプライヤーと共に行っていくことです。センサー開発にあたっては、海外サプライヤーと会って話す機会もあるため、ビジネスだけでなくエンジニアの世界でも英語でのコミュニケーションがますます必要な時代になっているんだなと日々実感しています。

センサー単体の認識性能(対象物の位置を精度よく検出できるかどうか)は当然重要ですが、そのセンサーを車へ搭載した際の車としての認識性能を保証することがより重要だと考えています。そのために、搭載するセンサーの数や搭載位置・角度を検討し、車としての目標認識性能が保証できているかを様々なシーンを想定してテストしてます。


<Yuzuki>
神は細部に宿るといいますが、自動運転車の目となるセンサーにおいては、センサー選びからセンサーの取り付けまで、まさに細部に徹底的にこだわる姿勢が重要なのですね。少しでも角度がずれているだけで精度に影響が出るからこそ、安全な自動運転車をつくる上でのセンサーが欠かせない。センサーの重要性を改めて実感しました!

 

菅野さんにとって、理想のセンサー像とはどんなセンサーですか?

センサーそのものというよりはシステムの話になってしまいますが、お互いの車のセンサー情報を共有しながら自動運転するシステムが構築できれば、より安全で高精度な自動運転が実現できるのではないかと思っています。
センサー単体の性能を向上させることはもちろん必須ですが、それと同時に多くの周辺情報を入手するための車同士のコミュニケーションの確立も重要になってくると個人的に考えています。M2Mの領域も、これから注目していきたいです。

 

<Yuzuki>
確かに、人が介在しなくても車と車が直接コミュニケーションを取って安全性を補完しあえるようになったら、ドライバーとしても安心できますね!PSYGIGでは、機種・メーカー問わず、あらゆるセンサーからデータを自動かつリアルタイムで収集、可視化、一元管理できるプラットフォームを提供しているのですが、PSYGIGとしても、これからは人対マシン(H2M)のコミュニケーションだけでなく、マシン対マシン(M2M)のコミュニケーションも促進していけたらいいなと思います!

 

仕事のモチベーションを支えるホンダの『2 WAY制度』

ホンダには2 WAYという制度があり、年に数回上司と部下が1on1で対話する機会があります。上司が部下にフィードバックを行ない、部下も上司に普段考えていること・感じていることを正直に伝えて話し合う場です。
この間上司に言われたことは、計画性の大切さ。自動運転車エンジニアの仕事は楽しく、目の前の仕事に集中してのめり込んでいました。「人生設計においてもキャリア設計においても、先を見据えて逆算することで、今すべきことが見えてくる」との上司の言葉が胸に響き、最近では目の前の仕事に集中することに加え、仕事においても人生においてもいかに先を見据えて逆算できるかを意識しています。

あと、研究所での私の仕事は、サプライヤーや工場に依頼することが多い立場なので、仕事を依頼するにあたって「伝え方」を意識するようにしています。言葉の選び方1つでモチベーションが変わると考えているので、仕事を依頼する際は、ただ「これをやってください」と依頼するのではなく、どうしてその作業をやる必要があるのかをまずは話した上で、「やってください」ではなく「一緒にやりましょう」と言うようにしています。言葉の選び方1つで相手の反応が違ってくるから面白いですよね。

 

<Yuzuki>
「やってください」ではなく「一緒にやりましょう」と言われたら、確かに依頼された方はやる気が出ますよね!私も前職でプロジェクト管理チームにいたときは、仕事を依頼することが多い立場で、既に忙しいメンバーに対して仕事を追加で依頼しなくてはいけないことにもどかしさを感じていました...。なるべくできることは自分でやって相手の負担を最小限に減らしてから仕事を依頼するなど、自分なりに工夫していたのですが、菅野さんのように「依頼の仕方を変える」というのも斬新で大切なポイントだなあと感じます。菅野さんのような方がリーダーだったら、すごくいいチームができそうですね!2 WAY制度は、さまざまな気づきをもたらしてくれる素敵な仕組みですね!

 

今後の展望は?

人の役に立つロボットが作りたいです。ものづくりという行為自体が好きなので、今まではいろんなモノにチャレンジしてきたのですが、車椅子の人が歩行補助ロボットを通じて歩けるようになったという話を聞いたこともあり、自分も人の役に立つロボットが作りたいと考えるようになりました。将来は、自分の好きなこと・得意なことが誰かの役に立ったらいいなあと考えているので、障害のある方をサポートするロボットなど、より誰かの人生に役に立つロボットが作りたいと考えています。

 

<Yuzuki>
私ももともとソーシャルビジネスに関心があったのですが、テック系スタートアップのPSYGIGで働いていることもあり、最近ではソーシャル x テクノロジーに関心をもっています。テクノロジーは社会課題や個人の課題解決において今後ますます重要になってくると思うので、菅野さんのようにテクノロジーを使って課題を解決したい、人の役に立ちたいと考えているエンジニアの方に会えて嬉しいです。心から応援しています!

 

以上、菅野勇希さんのインタビューでした!
物腰が柔らかく落ち着きある一方で、ものづくりへの熱い想いを胸に秘めた菅野さん。自動運転車の開発をはじめ、人の役に立つものづくりに向き合っている菅野さんとお話しして、大変刺激をもらいました。貴重なお時間を割いていただき、本当にありがとうございました!これからも応援しています!

 

(※本インタビューの掲載内容は個人の見解であり、所属する組織の公式見解ではありません。)


これからも、ワクワクする未来を日々創造しているエンジニアの方々へのインタビューをしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!