NASAのドローン型土星探査機Dragonflyが生命の謎解明に挑む!

みなさん、こんにちは!サイギグのゆずきです。
航空宇宙工学分野で活躍されている宮谷聡さんを突撃インタビューした際に話題に挙がった土星探査ドローン「Dragonfly」。トンボではなくDragonflyと命名するところにNASAのセンスを感じます(アメリカの機関だから英語で命名するのは当たり前かもしれませんが...笑)。

さてさて、インタビュー後に早速Dragonflyについて調べてわかったことは...
Dragonflyは土星の衛星「タイタン」を調査するドローン型無人探査機。

ドローンや宇宙に興味あるけど、
タイタン???Dragonfly???
となった方のために、3分で読める解説をお送りします!

f:id:PSYGIG:20190712215522j:plain

土星の衛星「タイタン」とはどんなところ?

タイタンは土星最大の衛星(衛星=地球でいうところの月)。太陽系において地表における液体の存在がはっきり確認されている天体は、地球とタイタンしかありません。タイタンの平均気温はなんとマイナス180度!低温のおかげでメタンやエタンを始めとする炭化水素が液体状となって常時地表に存在しているのです。最新の研究によると、地球で水が氷、水蒸気、氷の3パターンが循環して変化を繰り返しているように、タイタンでも、メタンとエタンが循環していることが判明しました。

さらに、2004年から2017年の間にアメリカ航空宇宙局NASA)と欧州宇宙機関ESA)が共同で実施した土星探査ミッションでは、深さ100メートル以上の湖を発見したとのこと。土星探査機カッシーニは、13年間にわたってレーダー探知機を使ったタイタンの地表上における湖・海のマッピングを実施。タイタンの湖・海は、液体状になったメタンが雨として降り注いだことによって、何千年もの歳月をかけて形成されたと考えられています。もっと詳しく知りたい方は、2019年4月15日に公開された学術雑誌「ネイチャーアストロノミー」をお読みください!

タイタンにおける土星探査機「Dragonfly」の役割は?

NASAが発表したドローン型土星探査機「Dragonfly」を用いたタイタンの探査プロジェクトは、どのような目的をもって立ち上がったのでしょうか?太陽系において地表における液体の存在がはっきり確認されている天体は、地球とタイタンのみ。タイタンの厚い大気圏は当時の地球にも似ていると言われていることから、タイタンを探査することで、地球で生命が誕生した神秘を解明するヒントを得られるのではと期待されているとのことです。

Dragonflyのタイタン探査プロジェクトはいつ始動するの?

NASAが2019年6月28日に発表した計画によると、2026年にDragonflyを搭載した親探査機を打ち上げ、2034年にタイタンに到着する想定とのこと。親探査機がタイタン上空に到着するとDragonflyがパラシュートでタイタン地上に投下される予定。まだまだ先ですが、Dragonflyの活躍に乞うご期待!

▼参考にさせていただいた記事はこちらです。

news.mynavi.jp大気がある土星の衛星タイタンでドローンを飛ばして探査 NASAがユニークな計画 | マイナビニュース

www.newsweekjapan.jp

この記事を書いていたら映画「宇宙兄弟」を観たくなってきました。
ムッちゃんのヘアスタイル、人生に1度は試してみたいものですね。
最後まで読んでくださりありがとうございました。次回もお楽しみに!


この記事を書いた人|ゆずき
旅と脚本にハマっている自由人。サイギグでマーケティングを務めている。2017年にサイギグが立ち上がった当初に学生インターンとして働いていたが、新卒ではITコンサルティング企業に入社。デジタルマーケティングに携わった後、2年の時を経ってサイギグに戻って今に至る。旅と書くことが好きで、印税生活で旅することを夢見ている。社会課題解決×テクノロジーに関心をもち、将来はソーシャルビジネスのマーケティングをしたいと考えている。